「人心を一新し、強い日本を取り戻したい」。これが安倍総理が語る内閣改造の目的です。しかし、人心一新と強い日本を結びつけるイマジネーションをもった方はいないはず。これはあくまで建前で、本音は組織の新陳代謝を進めるというこでしょう。人事ほど時の指導者が自らの覇権を示せる場面は他にありません。本日の内閣改造については、特に感想もありませんので、溢れるほどの報道に譲りたいと思います。ただ、この際ですので、私が野田政権時に総理官邸で目の当たりにした内閣改造当日の珍事を2つだけ紹介しましょう。野田前総理は3度の内閣改造を行いましたが、総理は新たに入閣して頂く方に、自ら前日電話を入れ、改造当日は担当の総理秘書官がいわゆる「呼び込み」の電話かけることになっていました。ご本人の名誉のため名前は伏せますが、待ちきれず「一体、私をいつ呼び込んでくれるんだ?」と、前代未聞のリコンファームの電話をかけて来た方が1人。また、報道を受け、実際の「呼び込み」の前にそそくさと官邸に来ちゃった方も1人。私は患う機会こそありませんでしたが、「大臣病」とはかなり深刻な病なんだなぁと実感した思い出話でした。15:00