最近、グリーン・ニューディールという言葉をよく耳にします。来年早々に発足するアメリカのオバマ政権の目玉政策のことで、1930年代の大恐慌を、ダム建設などの大型公共事業で雇用を創出し、見事に乗り切ったルーズベルト大統領の政策を模倣した言い方なのでしょう。具体的には、10年間で1500億ドル(約14兆円)を再生可能なエネルギー開発に投資し、新たな雇用創出と低炭素社会への競争力を確保しようというもの。21世紀型の環境を優先する経済モデルを模索するオバマ政権の取り組みに、日本の民主党もただならぬ関心を持っていて、日本でも新政権が誕生した際の、野心的な取り組みの議論がスタートしているのです。総額88兆5000億円で過去最大の予算案が、旧態依然の公共事業を中心に編成されました。日本でも大胆な政策転換が必要だということは、誰もがわかっているはずなのですが…。メリークリスマス。8:50