野党共同で提出した、コロナ対策費を盛り込みカジノ予算を削った組み換え動議が否決され、新年度予算案は与党の賛成多数で衆院を通過。しかし、与党からは例年の安堵ムードはまったく伝わって来ません。むしろ、新型コロナウイルスの初動対応失敗を契機に、政府・与党内で大きな地殻変動を起こし始めていることを感じます。安倍総理から突如表明された全国の学校臨時休校の要請が、日本中を大混乱へ陥らせました。この判断が正しいか否かはこの際棚上げしたとしても、大きな決断をする時には想像力を働かせ周到に準備することが指導者の鉄則。しかし、今回の判断は、危機管理を担ってきた官房長官も聞かされていないどころか、文科省や専門家会議と丁寧に合意形成をした様子はまったくなし。総理自身の桜の件などで支持率が急落し、後手後手となったコロナ対策に批判が集まる中、東京五輪をやりたい一心で、想像力を欠いた「思いつき」での判断だったことが、多くの国民に見透かされていることでしょう。昨日の記者会見は、新味も具体策も乏しいアリバイ的なものになりまし た。国難ともいえる弥生・3月。我々野党も冷静かつ機敏に対応して参ります。10:30