初夏の季節に永田町を吹き荒れた解散風。「老後2,000万円」報告書問題をとどめにして、嘘のようにピタリと止んでしまいましたが、向こう2年の政治日程を見通しても、安倍総理が同日選の誘惑にかられた時期も確かにあったかもしれません。それでも決断にまで至らなかったのはなぜか。最大の理由は、3度目の消費増税延期はさすがにできず、有権者の納得を得る大義が見出せなかったことかと思います。加えて、参院での与党3分の2の議席確保が至難の技の上、無理をして衆院での3分の2の議席を失ってしまうリスクを天秤にかけてのことでしょう。いずれにせよ、我々立憲民主党が参院選で訴えるべきビジョンは出揃っています。野党共闘の体制も整い、このままの安倍政権を今後も続けるのか否か、乾坤一擲の勝負がまもなく幕を開けます。と、その前には、会期末のお約束、この政権は看過できないという野党としての意思表示となる、内閣不信任案の提出など、最後の山場をしっかり作っていきたいと思っています。18:00