春を実感する弥生3月。その幕開けとなる1日午前0時を迎えたのは予算案衆院通過直後の国会内でした。不十分な予算審議を巨大与党の数の力で打ち切り、年度内成立というメンツのために採決を強行した政府の責任は重く、次の参院審議は国民の声に応えるべく真摯に取り組んで欲しいものです。そして、本会議後には、働き方改革法案から「裁量労働制」の適用拡大を切り離す決断を安倍総理が発表しましたが、虚飾に満ちた不適切データをベースにして労働法制の転換を図ろうとしたこと自体が大きな問題であり、一般感覚で考えれば長時間労働を助長する方向に進む「高度プロフェッショナル制度」も同時に撤回するべきです。とは言え、予算審議で多忙を極めた期間を乗り越え、ほんの少し気が抜けそうになった時に、安倍総理に「嘘八百」呼ばわりされていた朝日新聞が反撃の大スクープ。森友学園との国有地取引の経緯を記した財務省の決裁文書が書き換えられていたとのこと。報道の通りであるならば、これはただ事ではありません。安倍総理のことですから、財務省に責任を押し付け るのでしょうが、私の感覚でいえば、政権がぶっ飛ぶ不祥事だと思います。週明けも慌ただしくなりそうです。12:25