週刊誌にて大臣室での現金授受疑惑が報じられていた甘利明経済再生相が、昨日会見を開き、秘書の監督責任を理由に辞任しました。報じれた瞬間から予測した展開でしたが、第1次安倍政権から一貫してただ1人主要閣僚に起用されてきた人だけに、政権にとっては大きな痛手なはず。一方、TPP交渉での功績や、会見での姿勢が潔いと、甘利氏の肩を持つ発言も聞こえてきますが、私はまったくそういう感想を持ちません。地元秘書が300万円もの大金を使い込んだとの話も、にわかに信じられませんし、仮に事実だとしても、その金銭感覚が理解できません。こうした趣旨の不明なカネのやり取りが日常的に行われていることの証左だとすれば、政権に復帰した自民党では、テレビドラマさながらの金権体質まで復活しているということでしょう。閣僚辞任で疑惑の幕引きは許されません。野党は野党らしく、この機会に政権を追い込む迫力を見せて欲しいものです。明日は民主党の党大会。夏の参院選に向け、いや衆・参ダブル選も受けて立つ気概を示したいところです。11:30