今日は官邸とメディアの関係について。このところ新聞紙面でよく目にする「ぶらさがり取材」って一体何だ?という疑問にお答えします。元々は、ぶらさがりというだけあって、総理の移動の際に記者がこぞってについてまわる取材方法のことでした。それが小泉政権時代に1日2回、立ち止まり、テレビカメラに向かって記者の問い掛けに総理が答えるという方法へと変貌を遂げ、いわゆる小泉流「ワンフレーズ」政治の発信の原動力となってきたのです。その後の5人の総理はこのスタイルを踏襲してきましたが、先般の大震災を契機に行われなくなったというのが大まかな経緯です。メディア側は、野田政権には早く「ぶらさがり」を復活させるべきだと既得権を声高に主張しますが、世界中どこを見渡しても、こうした方法での取材を受ける一国のトップリーダーなど存在しません。奥歯に物のつまった表現で恐縮ですが、官邸側としては、1日2回という形に縛られることなく、一方でこれまでのやり方だけに頼らない発信方法も含め検討中といったところです。さて、国会では予算委員会での基本的質疑が続いています。答弁対応の打合せには私も参加します。明朝6時に官邸です。22:20