今後、被災地の復興を考えた時、民主党政権が打ち出した「コンクリートから人へ」の理念のもとで抑制されてきた大型公共事業も復活するはずですし、税制などの様々な特例措置を講じていくことになります。政治家にとっては、これほど使命感を感じる仕事はないでしょうし、長年与党の一翼を担ってきた方々にとってはなおのことで、何としても政権の側で関わりたいとの思いを抱いている様子は嫌でも伝わってきます。菅総理が自民党の谷垣総裁に打診し、一度は「唐突すぎる」と断られた大連立が、いまだに可能性として指摘されているのは、まさにこうした元与党議員の心理が背景にあると思っています。一方、我々の現与党議員としては、長く対立してきた方々と政権を共にすることに若干の違和感はあるとはいえ、国家の一大事を前に政争どころではなく、ご協力頂けるのであれば、期限を区切ってでもお願いしたいというのが本音のところです。これからの政治情況は、与野党すべての政治家にとって未体験ゾーンとなります。何が国民のために、復興のためになるかという、すべての政治的思惑を超えた判断が求められます。いずれにしても、一寸先は闇。12:45