予算案の年度内成立という命題を抱える政権与党としては、審議の過程で野党につけ入る隙を与えないうことが重要となってきます。その意味では、昨秋の臨時国会で、補正予算の審議の最中にあった一連の尖閣事件は最悪の事態だったといえるでしょう。そうだとすれば、少し不謹慎に聞こえるかもしれませんが、エジプトの政情不安と大相撲の八百長疑惑に助けられ、予算委員会の最初の1週間は思いのほか順調に審議が進んだといえると思います。残念なのは、かなり建設的な政策論が論議されようとも、メディアの報道は与野党の対立の構図や、強制起訴された小沢一郎氏をめぐる民主党の対応についてのものばかり。1日7時間以上に及ぶ予算審議を終え、第1委員会室を出て来た私を捕まえた記者団は、こぞって「小沢さんの処分はどうなりそうですか?」とか「都知事選の候補は?」といったもので、さらにグッタリ。もちろん予算委員会の舞台まわし以外の仕事もちゃんとやっていますが、国民生活を考えた時に、その優先順位は明らかです。ただ今週末は、新年会ラッシュの1月とは違い、少しだけのんびりさせてもらっています。愚息に昼寝の邪魔をされようとも、疲れを癒したいところです。13:00