昨日、韓国の国会が盧武鉉大統領の弾劾訴追案を可決しました。就任からまだ1年、任期を4年も残す中で、激しい政争がもたらした、隣国の一大事です。大統領の職務権限の全面停止は、おそらく北朝鮮の金正日総書記もびっくりの展開に違いなく、大統領と国会との対立を憲法裁判所が裁くことになります。地域対立やボス支配、金権が幅を利かせる伝統的な政治風土のもと、民主化運動と流血の犠牲の上に韓国国民が勝ち取った現行憲法で、三権分立の在り方がこれほど鮮明に問われることはなく、来月の総選挙の行方も含めて、注視が必要でしょう。12:25