「あと一歩、残念だった」との声が各方面から寄せられた衆院補選。自民党が候補を擁立できなかった京都3区の圧勝については割愛するとして、北海道5区は大接戦の末、約13万対12万で与党候補に軍配。色々な角度からの検証が行われているようですので、私の感想も一言。まず、野党共闘について後ろ向きな意見を言われる方は、14年の総選挙比較して与党候補がほぼ同じ得票なのに対し、野党候補は民主+共産の得票をわずかに下回っていて、その背景を共産党アレルギーと分析しているようです。しかし考えてみれば、もし共闘が不調に終わりそれぞれが候補を擁立していれば、おそらく13万対8万対4万の結果でしょうから、共闘の方向性は決して間違っていないはず。そもそも北海道5区は、09年の政権交代選挙でも自民党が勝利した自衛隊の駐屯地の多い保守地盤で、しかも今回は弔い選。北の大地に大きな影響力を誇る某父娘の変節という要素を加えても、これ以上ない善戦で、与党幹部も肝を冷やしたことでしょう。震災対応を優先し、ダブル選回避との見立てが広がっていますが、ダブルといえば「死んだふり解散」が歴史です。引き続き緊張感をもって過ごしたいと思っています。13:45