米国では、4年前の熱狂とは少し違う印象でしたが、テイク・オーバー・オールと呼ばれる、州ごとの人口に比例する代議員の過半数を制した、民主党のオバマ大統領が再選を果たし、引き続き4年間の舵取りを託されました。一方の大国となった中国では、5年前に敷かれた人事路線のもと、これから10年に及ぶ、習近平国家主席と李克強首相体制へと移行する中国共産党大会が開会中です。いわゆるチャイナ・セブン。たった7人で構成される最高政治指導部にあたる党政治局常務委員の残り5人がいまだ決まらず、国民にはまったく見えない水面下での権力闘争も続いている様子でもあります。それぞれの国の政治システムがあるんでしょうが、2006年以降、政権交代を挟みながらも毎年総理大臣が変わってきた国では、先週末から急に解散風が吹き始めています。明日からの2日間は衆院予算委員会。水曜日には、野田総理と安倍自民党総裁との初の党首討論も予定されています。秋の深まりを感じつつ、胸騒ぎを覚える1週間になるかもしれません。10:00