北朝鮮では故金正日総書記の葬儀。28歳の後継者、金正恩氏は軍幹部と共に霊柩車に寄り添い、世界に向け権力の世襲を誇示。「将軍様の遺訓を徹底的に貫徹していく」と。言葉もありません。一方、すぐ近くの民主主義の国では、与党からの離党者まで出る年末ドタバタ劇。自らの選挙区がなく先行きを案じての捨て身の行動もあれば、明らかに政党助成金目当てと言われても仕方ない駆け込みの新党結成もあり、同じ釜の飯を食べた者としてとても残念です。そんな中、税と社会保障の一体改革を議論する党税制調査会などの合同総会に野田総理が出席。党の会合に政府のトップが出席すること自体が異例ですが、ここ一番での指導力を発揮するには、本人の魂からの訴えという武器を使用する他ありません。「29歳で県議になり半世紀。やりたいことも一杯あるが、困難な時期に総理を引き受け、決断しなければいけないことから私は逃げない。苦しいテーマを預かっているが、皆さんと乗り越えていきたい」と政治家としての集大成の思いを熱弁。日付の変わる寸前まで続いた熱い議論の末、懸案の消費増税の数字と日程を盛り込んだ政権与党の素案を決定。これで今年の仕事は終了。良い新年をお迎え下さい。6:50