三寒四温の温が戻って来た3連休。福島の原発では、放水による必死の冷却作業で、最悪の事態回避に向けての取り組みが続きます。私自身も対策本部での実務が続きますが、地元の政治関係者から一番問われるのは「東京も選挙は延期されるのか?」とか「停電もあり、とても選挙をできる情況ではない」という話。結論から言えば、東京は予定通りです。確かに都内では直接の震災被害は少ないとはいえ、スーパーやコンビニで日常品が品薄になり、ガソリンスタンドでは長蛇の列。計画停電地域に指定されることもしばしばで、候補者の側も駅前で演説をしたり、街宣車で名前の連呼などおよそできる環境にありません。しかし、民主主義の根底は選挙です。任期が来た以上、国がいたずらに有権者の基本的な権利を取り上げ、機会を先送りすることには慎重でなくてはなりません。被災地のように、物理的に選挙事務が行えない場合を除いては、皆が同じ条件のもと、粛々と有権者の審判を仰ぐのが常道でしょう。来週の24日には都知事選挙が告示されます。おそらくは、これまでにない静かな選挙。有権者の側も冷静かつ賢明な判断が求められることになります。12:00