来週召集される通常国会に「永住外国人に地方参政権を与える」法案を、議員立法ではなく、内閣から提案することになりました。新政権発足以降、特に小沢一郎幹事長が成立への意欲を示す度に、反対意見を匿名で事務所に寄せる方が多かったのも事実です。1995年に最高裁が「憲法は永住外国人に地方選挙権を与えることを禁じていない」との判断を示して以来10年越しの政治課題でしたが、私自身はようやく機が熟したと感じています。人口減少社会を迎える日本で、地域で一定の役割を担ってきた定住外国人を阻害して社会的に孤立させるより、地域に迎え入れるという考えは、鳩山政権が掲げる多文化共生社会の理念通りと言っていいでしょう。地方参政権を一定の要件を満たした外国人に付与する国が40ヵ国を超え、世界の趨勢になっています。日本で最もこの件で影響を受けるのは、特別な歴史的経緯のある在日韓国人の方々となりますが、すでに韓国では永住日本人が参政権を与えられています。排他主義や感情論に陥ることなく、粛々と法案成立を期して参りたいと思っています。16:00