12月15日まで35日間の会期延長を決めた国会ですが、連立騒動の背景ともなった「ねじれ」について考えてみました。まず「ねじれ」を生んでいる衆参両院の「二院制」と、首相公選ではない「議員内閣制」がセットとなる政治システムは、世界各国と比較しても極めて珍しいケースだということを認識しなくてはなりません。つまり、米国の「二院制」と「大統領制」における「ねじれ」とは根本的に意味が違うわけで、むしろこれまで「ねじれ」がなかったのは「二大政党制」が定着していなかった証左と言えます。「ねじれ」が原因で「法案が全然通らない」との読売新聞的主張を時より耳にしますが、それはあくまで自民党と霞が関の都合では「通らない」だけであり、今や「ねじれ」前提の国会運営を与野党が模索をするべき時なのでしょう。もちろん「連立」がその答えではありません。10:00