政府の月例経済報告によれば、景気回復は4年10ヵ月にも及び、私が生まれた頃の「いざなぎ景気」を超えたとのこと。つまり、やたらと景気のいい年末だと。月並みですが、その実感がわかない人がほとんどでしょう。40年前の好景気では成長率が10%を超えていましたが、今回はせいぜい2%程度で、企業の設備投資が景気を押し上げても、個人消費は一向に盛り上がりません。年金などの社会保障制度への信頼が揺らぎ、将来への不安が個人消費を刺激しないこともあるでしょう。また、企業のリストラと規制緩和によって、パートやアルバイトなどの非正規雇用の人が激増し、働けど暮らしが楽にならないワーキングプアーも社会問題です。好況だととても浮かれてはいられない師走。それにしても寒くなりました。風邪にご注意下さい。15:00