台湾の最大野党である国民党の連戦主席が今月29日に訪中し、北京で胡錦濤国家主席と会談を行なうことが発表されました。長きにわたり内戦と共闘の歴史を繰り返した国民党と共産党のトップ会談は、1945年に重慶で行なわれた蒋介石と毛沢東の会談以来、実に60年ぶりとのこと。会談では「台湾独立反対」が確認され、中国側は台湾海峡に配置した弾道ミサイルの一部撤去などを表明する可能性もあるといわれています。台湾海峡の平和と安定は、我が国の国益に直結する重大な関心事です。双方の様々な思惑も見え隠れしますが、中国のしたたかな外交に感心ばかりしてはいられません。16:35