今日も故趙紫陽氏についてです。1989年、天安門広場でハンストを続ける学生たちを見舞った趙氏の「来るのが遅すぎた。申し訳ない」と涙声で語る姿が今も鮮烈に印象に残っています。その後、共産党は民主化運動を武力弾圧。趙氏も党の要職を解任され、約15年にわたる軟禁生活を余儀なくされました。中国は、趙氏が80年代に敷いた経済開放路線をそのままに歩み、未曾有の経済発展。裏腹に民主化は完全な足踏み。名誉回復ならずにこの世を去った趙氏に、経済開放路線を推進した朱鎔基前首相が「15年か?申し訳ない。申し訳ない!」と慨嘆したと伝えられています。今や13億の人口を抱える中国の民主化を、期待を込めて見守りたいと思います。合掌。11:30