海外調査団報告の最終回はカナダから。首都オタワにてワード・エルコック国防次官と会談する機会に恵まれました。氏はカナダ版のCIAと呼ばれる治安情報庁(CSIS)長官を10年間務めた重要人物。これまでカナダは地域的に米国との関係が深く、特に防衛軍事面では緊密に連携して来ました。ところがイラク戦争を巡っては、国連決議なしの軍事行動を支持せずとし、米国との間で軋轢を生んだ経緯があります。この話を氏に向けると「確かに色々と言われたが、米国との信頼協力関係は不変だ」とあっさり。独自の哲学は、相手から最終的に必ず理解されるとの信念でしょう。あらためて日本のイラク戦争への対応に疑問を感じた訪問になりました。15:30