私が政治を志した頃の総理大臣、故竹下登氏の言葉で「国会審議では、最大限野党の意向を尊重するべきだ。そうでないと選挙から次の選挙までの間、国会は不要になってしまう」というものがありました。極論でしょうが、印象に残る言葉です。確かにどんな国会審議、あるいは国民世論があっても、最終的には数で過半を制する与党にとっては、強行採決をすればすべてが思うがまま。しかし、氏の言葉とは裏腹に最近の国会では、この週末のような激しい正面衝突がしばしばあります。二大政党政治が定着することで、与党側に一切の余裕がないのでしょう。尽きるところ、政権奪取以外の道はないということです。10:50