今日は夏休み恒例の読書感想文を。直木賞作家の津本陽が波瀾万丈の田中角栄の生涯について書いた『異形の将軍』です。過去にも角栄についての文献は読んだことがありましたが、私自身が同じ国会議員の立場になってからは初めてのこと。官僚との付き合い方、陳情処理、地元への利益誘導など、瞬時の決断と類い稀な行動力、そして緻密な人心掌握で難局を打開し、目標に向かって突き進む姿にあらためて圧倒されました。そして今もなお、中央集権による予算配分と金権政治という、角栄の負の遺産が色濃く日本政治に残されていることも実感しました。16:20