週末に都内で講演した野田総理は「ここで決断し政治を前進させることができなければ、野田内閣の存在意義はない。不退転の決意で、政治生命を懸け、命を懸けて、法案成立に向けて頑張りたい」と力強く語りました。総理の念頭にあったのは、言うまでもなく社会保障と税の一体改革について、連日連夜と続く党内議論の行方でしょう。年度内に法案を国会提出するという公約もあって、カレンダーでは今週一杯がリミットとなります。メディアが報じるのは、相変わらずの党内抗争。小沢一郎氏を軸とした政局的な視点では対立を煽ってくれていますが、実際に現場では、それぞれの議員が国民の皆様に新たな負担をお願いするにあたっての、極めて真面目な政策論が展開されています。本当です。一方で国民は、これまで政権党として時より頼りない面のあった民主党が、野田総理のもとに大事なことをしっかり決めきれるのかと、そこはかなりシビアに注目しているように感じています。今晩から総理は1泊で、核セキュリティサミット出席のためソウルに旅立ちます。留守を守りつつ、そろそろ政権党の責任ある結論を導きたいと思っています。16:10