菅総理は、フランスの保養地としても有名なドービルにて開催される主要8ヵ国(G8)首脳会議(サミット)に出席するため日本を旅立ちました。サミットでは、東日本大震災に端を発した福島原発事故をめぐる安全性の問題も大きな議題となるでしょうし、欧州を中心に「脱原発」の世論が高まる中、エネルギー政策についての合意形成の行方にも注目が集まります。菅総理からは、国際社会に向け、日本の復興への強い決意が示されると共に、今後のエネルギー政策について、発電電力量に占める太陽光や風力などの自然エネルギーの割合を、2020年代の早い時期に20%に拡大するという意欲的な目標を示すとのこと。原発事故を教訓としてのアピールですから説得力もあるはずです。一方、国内の党務を預かる幹事長室の我々の間にも微妙な緊張感が漂い始めています。国会の会期末まで1ヵ月を切り、野党からは内閣不信任案提出の噂が広がりつつあります。ただ、ここまでは野党としての恒例行事。しかし、与党の中から賛同者が出るとすれば一大事です。不信任案の可決のためには、民主党内からの70名以上の造反が必要です。不毛な政局をつくってる場合ではないはずですが…。10:00