今国会での成立が絶望視されていた国会公務員制度改革基本法が、急転直下の与野党の合意で来週にも成立することなりました。背景は、民主党が「天下り禁止」の主張を取り下げたことで、与党が民主党案をほぼ丸のみ。修正案のポイントである「内閣人事局」の設置は、各省庁の幹部人事を一元管理することで、いわゆる「縦割り行政」を打ち破る突破口になるかもしれません。「天下り禁止」が各省庁からの抵抗が最も強いということは、公務員制度改革のキモはそこにある証拠でもあります。与野党の対立法案が成立しにくい「ねじれ国会」での一歩前進を歓迎しながらも、政権交代後には「天下り禁止」を実現するという目標を再確認する機会にしたいと思っています。7:25