5月政局の最大の焦点であった、参院での福田総理への問責決議案の提出は見送られることになりました。法的拘束力がないとはいえ、衆院での内閣不信任と同じ意味合いを持つ総理への問責決議は、戦後の国会の歴史で一度も可決されたことのない、まさに未知の領域なのです。仮に可決された後、すなわち参院で総理への不信任を突き付けた後に、その総理のもとで国会審議を続けるのは憲政の筋道から外れてしまいます。ここは世論の批判も大きい審議拒否よりも、復活したガソリン税の暫定税率の問題や、世の中のお年寄りを怒らせた後期高齢者医療制度の問題などを堂々と国会で議論し、場当たり的で無責任な政権の姿を一層浮き立たせていこうという、押せ押せの総合的政局判断だと思います。ご理解を頂き、国会論戦を是非ご注目下さい。13:15