「共謀罪」の新設が柱となる組織犯罪処罰法改正案について強行採決をする構えだった与党に、河野洋平衆院議長が採決の先送りを求めたことで、決着は来週以降に持ち越されました。この法案の背景は、麻薬や武器の密輸といった国境を越える犯罪を取り締まろうという国際組織犯罪防止条約で、すでに日本も署名はしているものの「共謀罪」の新設が遅れ加盟国になっていないのです。民主党も修正案を提出し、捜査すべき対象として、組織的かつ国際的な犯罪に限定するべきだとしています。国民の自由や権利が脅かされかねない法律をあっさり成立させるわけにはいきません。条約の趣旨を考慮し、与党にさらなる歩み寄りを求めることになりそうです。12:55