梅雨入りを思わせる鬱陶しい天候の中、不愉快な話題で恐縮ですが、総選挙の争点になるであろう天下りの実態についてです。中央省庁が所管する公益法人で、同一省庁のOBが現在まで5代以上連続して就いている「天下り指定席」の幹部ポストが、実に338団体、422ポストに上ることが判明しました。これは民主党が強く求め、ようやく総務省が提出した数字で、あらためて官僚天国の実態が浮き彫りとなりました。「適材適所」との四字熟語に丸め込まれ、天下りを容認してきたこれまでの政権の責任は重大です。「仮に政権を取っても、官僚バッシングだけでは官僚をコントロールできない」と麻生総理は言い切りましたが、これこそ「上から目線」の典型。霞が関ではなく納税者の側に立って、日本特有の天下りを根絶しようというのが民主党の揺るぎない立場です。12:20