「お茶を濁す」という表現がぴったりの、衆・参たった1日づつの予算委員会の閉会中審査。野党は憲法53条の規定に基づき臨時国会を要求していますが、政権側は応じる姿勢を示さず、今年の国会はこれでおしまい(?)。憲法を軽んじる姿は定着した感があります。ちなみに、戦後臨時国会や特別国会が開かれなかった年は一度もありませんから、国民はもっと怒っていいはずですし、メディアももっと厳しく批判をするべきでしょう。さて、冬の到来を予感する昨今、どうしても1年前の突如の解散劇を思い出してしまいます。消費税増税の先送りを決断し、税制は国家の基本だから国民の声を聞いてみたいと…。総選挙で政権を維持し、全面的な信任を得たと安保法案を強行した1年。去年7月の閣議決定からすべてが計算づくだとすれば、背筋が寒くなるほどの戦略です。やられっぱなしの敗北感は、相変わらず駅頭演説で晴らすほかに術はありませんが、愚直に活動を続け、夜明けを待つしかありません。継続は力。コツコツです。