衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2012年12月25日「再起」西崎 翔

 悪い報せを伝えることほど、辛いものは無いと思います。
 初めて、小選挙区の開票立会人として訪れた碑文谷体育館。私の役割は、誰よりも早く、正確な票数を事務所に伝えることでした。
 比例区担当の吉野目黒区議をはじめ、顔なじみの区議とお互いの選挙活動を労う挨拶を交わしているうちに20時を回わり、選挙長の挨拶を合図に、第46回衆議院総選挙の開票が始まりました。
 続々と投票箱が届けられ、その中身が開被台に乱雑に載せられ、投票箱が空であることを示すため、大相撲の懸賞よろしく立会人の前を通り過ぎていくと、いよいよ開票作業のスタートです。すぐに、届出番号2番と6番の点検作業台にスタッフが集められました。ここまでは織り込み済み。しかし、時間が経つにつれ気付き始めたことがありました。
「維新、未来が予想以上に多い。そして、自民の票が明らかに多く積み上がっている…」
 それは、信じたくなくても否定しがたい程の差でした。
 メディアから遮断された情報過疎の環境に加え、500票ずつを束ねて数を確定させていく結束台の作業の拙さに焦燥感を募らせ、フライング気味に第一報を送ろうとした私の携帯に、伊藤都議から連絡が届きました。
「自民候補者の当確」。
 どうやら、小選挙区は敗北。残るは比例復活。ますます、私の役割は重要になってきました。
 しかし、一定時間毎に自民と同票数であることを送るだけだったメールも、ついに票差を伝えなければならない時がやってきたのです。その差、約1万。
 東京5区は世田谷部分も考慮しなければいけませんが、常識的に考えて、こちらと大差はありません。本当に辛い連絡でした。
 他選挙区の情勢を知るために、選挙事務所で報道をチェックしている木村秘書に電話をすると
「比例は3議席。1区(海江田)、3区(松原)、18区(菅)が僅差で追っています」
おそらく、私の顔は青ざめていたに違いないでしょう。
 虚無感。一体なんだったんだろう。3年前の政権交代の熱気。批判を受けながらも着実に進めてきた政治・行政改革。日本の将来を見据えた社会保障、エネルギー政策における決断。そして、総理を支えてきた手塚の激務。
「このままじゃ終われないよな」
 選挙結果の確定後、野田総理は手塚にこう言ったそうです。
 そうだ、虚でも無でもない。この3年間と、そして今回の厳しい結果を、日本の政治を進化させる方向に繋げていかなければなりません。まだ私にはやり残した仕事が残っています。
 だから、このままじゃ終われない。絶対に終わらせられないのです。
 そう固く心に誓い、今年最後の秘書日記を締めさせていただきます。
 皆様には2013年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。良いお年をお迎え下さい。

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