衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2007年5月21日「超過体重対策基本法(通称:ジョギング法)成立へ」 田浦貴明

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 3月、赤坂での会合の後、深夜一人で宿舎に走って帰る某馬淵澄夫代議士は輝いていた。一瞬の邂逅であったが、夜の闇に消えていったあの後ろ姿は、今でも鮮明に覚えている。あの有名大統領も、あの大物女優も、走ることが日課だ。ジョギング基本法成立への序曲が流れ始めた。
 次の日のミーティングでジョギング法の趣旨説明を行ったところ、運動音痴の大平秘書を除いて概ね賛成だった。もっとも当事務所では、その仕事ぶりと比例する破壊的な食欲で、最大の超過重量に悩む土橋秘書への事前の根回しがあったことはいうまでもない。
 正式にジョギング基本法成立への審議が始まった。法案成立に向けてのポイントは、手塚にこの法案の趣旨を理解してもらい、早々にジョギングシューズなどの関連商品の購入を促し、とにかく形を整えること。実施時間、場所等綿密に調整し、伊藤都議や関口前区議、松田・中村両区議候補(当時)などの総支部幹部の参加を取り付けることだった。そして、手塚が独り言で紹介する流れの中で、自らを追い込んでもらううことを最終目的とした。
 統一地方選の最中、殺人的なスケジュールに追われる手塚や総支部幹部の日程を同時に押さえることは困難を極めたが、早朝かつ朝の駅頭の合間を縫って、時間を確保してもらった。また実施場所は、我が総支部が誇る世界の駒沢オリンピック公園で全会一致の賛成を得た。
 順調にことが運び、成立間近と思われた法案だったが、思わぬ抵抗勢力が現れた。伊藤都議と、それに便乗した運動音痴で歩き方のおかしい大平秘書である。
「バカヤロー、駒沢公園1周何キロあると思っているんだ。俺は昔挑戦し、1周走って、1週間動けなかったんだぞ!続くもんか!俺はやらないからな!」
と、伊藤都議に一蹴されてしまった。その様子をこそこそと見ていた、大平秘書も便乗し、
「僕も反対だったんだ。走るのなんて嫌だよ」
と言い出した。全くその走り方を治してやろうと思ったのに、親の心子知らずだなと思いつつも、
「歩き方が変だって、田浦よりビラは配れるよ」
と言われと返す言葉もなく、抵抗勢力との戦いは熾烈を極めた。
 しかし、その後事態は動いた。まず、手塚が自らシューズを購入。土橋秘書と私で電撃的にコースの下見を行った結果、勅命は下った。歴史は動いたのだ
「政治家にとって体力は最も大切なことである。時間の合間を縫ってみんなで走ろう。以上」
 まさに手塚の鶴の一声で、法案は成立した。抵抗勢力も、スーパーマリオの格好する程度の抵抗のみでジョギングに参加した。独り言にも無事掲載され、三日坊主が回避された。
 問題は、継続は力なりと、駅頭演説で味をしめる総大将が、予想よりも多い回数をこなすので、私や土橋秘書は困惑している。僕は今にも、自らの就職活動と同様に脱落してしまいそうだ。
 余談だが、まだこの法案の効果はあらわれているとはいえない。むしろ「走ってるんだから食べてもいい」という、精神的な逆効果を生んでいるようで、土橋秘書の超過重量は日に日に増していることは間違いない。

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