数年前に流行した映画に「デスノート」というものがあった。内容は名前を書かれた人間は死んでしまうという死神のノート「デスノート」を偶然手に入れ、それを使って犯罪者を次々と粛正していく主人公・夜神月と、大量殺人犯として月を追う名探偵・Lとの闘いを描いた物語であったと記憶している。
この物語、最終的にはLが闘いに勝利し、「デスノート」を燃やして終了するのだが、最近ここ五本木にも「デスノート」が存在している。このノートは、事務所内の怠け者たちを粛正すべく、D秘書が日々書き綴っているものである。内容は、掃除やゴミ捨ての仕方から、パソコンの使い方やポスターの貼り方まで多岐にわたり、時には匿名で、時には名指しで、事務所内の綱紀粛正に一役買っている。
何故これが「デスノート」と呼ばれているかと言うと、D秘書の書き綴り方が、余りにも高圧的なため、例えばインターン生などには刺激が強く、ノートを読み終えたスタッフのなかには、目に涙を浮かべる者まで現れた。
ノートを読んだ者は口々に
「Dさんって、厳しいんですねぇ」
「どこで何を見られてるか分からないから怖い」
などと言う。近頃はこのノートのことを「デスノート」ならぬ「デブノート」と呼ぶ者まで現れる始末だ。
しかし、だからといってスタッフからの彼への信頼が揺らぐことはない。その理由は明らかで、今の事務所内には選挙の厳しさを知る者が少なく、様々な政治家事務所での闘いを経験してきたD秘書の愛のムチこそが「デブノート」だと、皆の心のなかでは分かっているからであろう。
ここ数日、めまぐるしく政治状況が変化している。いつ起きてもおかしくない決戦へ向け、我々も再び気を引き締めて、日常の業務に取り組み、「デブノート」を糧に最強の庸兵になろうではないか。その先に見える手塚の勝利と日本の大きな変革のために。