衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2010年3月16日「最初で最後の秘書日記」勝谷雄太

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 去年の夏、それは父の些細な一言から始まった。
「暇なら選挙でも手伝ってみるか?」
就活が終わり、日々無為に過ごしていた私は、父に言った。
「うん、やるわ」
このなんとも軽率な二つ返事が、私と手塚事務所が知り合うきっかけとなった。
 先日、首長としての初の育児休暇の取得で新聞一面を賑わせた成沢廣修文京区長と父が御縁があり、その紹介というかたちで、さっそく事務所を訪れることになった。
 だが、初日からさっそく手塚事務所らしさを目撃し驚愕した。訪問早々、パソコンのキーをたたきながらインスタントラーメンをすする富川秘書が、にこやかに化粧をしている。
「ここは選挙事務所だよな…」
頭の中で必死に思考をめぐらす。当初、選挙事務所に対して厳粛なイメージを持っていた私は、現実の光景が理解できないでいた。
 次に土橋秘書に挨拶をすると、ひっきりなしの電話に追われていて、具体的な仕事を指示されるでもなく、結局、他のインターン生に指示を仰ぐことに…。
 数時間後、渡辺秘書と外回りに行くことになり、車中の話題は政治や選挙のことでなく、もっぱら趣味のこと。それでも、巨体で小さな車を操り、猛スピードでポスターを貼り替える姿に、再び驚愕した。
 こうして、私の中での選挙事務所のイメージは完全に崩壊した。摩訶不思議な手塚事務所。だが、それと同時に政治に対する特別な観念が払拭され、少し親近感を覚えた。
 私は当初、政治を閉鎖的で懐疑的なものとばかり決めつけていた。政治に関してのニュースが私をそう誤解させた。しかし、この事務所に来て、実際に選挙活動を手伝うことにより全く別なものだと理解した。
 とにかく現場主義。
 外回りでは、ポスターを貼らせて頂く許可を得るために有権者宅を一軒一軒回り、許可を得るだけでなく有権者の主張にしっかりと耳を傾ける。さらに毎朝夕、駅頭に立ち、街行く人に問いかける。この一貫した政治活動は、実に説得力があると私は共感した。
「これなら頑張ってみるか」
と夏期講習のバイトが入っていたにもかかわらず、なんとか代役を立ててもらい、いつしか私の夏は選挙一色。
「只今マニフェストをお配りしています」
と声を張り上げ、行き交う人々に冊子を配る。終わればポスティング、ポスター貼り、さらには裏貼り、と終わることのない仕事に忙殺される。家と事務所の行き来だけを2週間。
 そして、ようやく選挙当日。開票が始まると、まもなく手塚よしおの当選が決まった。
「良かった」
 苦節4年の手塚さんが当選したこと、それを手伝え政権交代の一翼を担えたこと、学生最後の夏に貴重な体験が出来たこと…。様々な思いを含有した一言だった。
 そんなこんなで選挙が終わり、私がその後も学生スタッフとして手塚事務所で過ごした半年は、瞬く間に過ぎて行った。来月にはもう社会人。今度は自分が世間にアピールしなければいけない番だ。事務所での経験を活かし、自分の主義主張を貫徹できるよう世の中を「練り歩き」たい。
 最後に短い期間でしたが、手塚事務所の方々には大変お世話になりました。今まで有難うございます。また今後も様々な場面でご一緒する機会があると思いますので、今後ともよろしくお願いします。
 以上、最初でおそらく最後の秘書日記でした。

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