衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2004年7月19日 「ちいさな熱戦」蓮 孝道

 数日前に関東地方を直撃した台風の影響か、TVの天気予報では東北地方以南には太陽マークがランランと輝き、天気図には例年より遥か北に追いやられた梅雨前線がやるかたない様子で佇んでいる。
「今回も暑くなるなぁ・・・」
 この日6月24日、誰もがそう思いつつ2004年天下分け目の参議院選挙が公示された。
 連日候補者たちが日本全土で舌戦を繰り広げる中、五本木事務所に勤務する3人の学生秘書、通称“手塚よしおの少年隊”(もちろん私のポジションは東山紀之)はお守り役の秦秘書と共に激戦区東京の要、目黒・世田谷区を、我らが民進党のポスターを手に駆け回ることとなった。このとき、少年隊の“熱い戦い”が幕を開けたのであった。
「行ってきまーす!」
そう叫んで事務所のドアを開け、秦秘書と共に車に乗り込む。ムワッとした熱気に包まれた車内は、むさ苦しい男2人によってさらにその温度を上げた。
「あと5ヶ所のポスターを貼り変えたらアイスを食べよう!」
そんな決め事を作っては、クーラーさえも凌駕する局地的な熱波に襲われた車内で半分オーバーヒートしかけた私と秦秘書は何とか理性を保っていた。17日間、衆議院選挙よりも長いこの選挙戦、地元の有権者に接する私たちはある意味最前線で戦っているなと思いつつ、争点である年金のポスターを片手に走り回っていた。
 天下分け目、各党がしのぎを削る報道がTV・新聞紙面をにぎわす毎日が過ぎ、いよいよ参院選も終盤に差し掛かると、ヒートアップする参院選と秦秘書の車中とは対照に、町には七夕か縁日か浴衣を着流す女性が見受けられるようになった。薄い水色の浴衣などを見ると、なんとも涼しげで車内の温度も心なしか下がる思いである。そして、私の体重を3kg減少させ、参議院選挙はその幕を下ろした。手塚代議士が選挙対策委員長を務める東京選挙区はなんと小川敏夫候補、蓮舫候補の2人当選。薄氷を踏む思いでこぎ出した蓮舫選対は、私と同世代のボランティアの仲間の頑張りと候補の笑顔と真摯な姿勢で梅雨を吹き払うような素晴らしい勝利という結果に。
 街宣車の消えた街には、二大政党制、年金問題と参院選で有権者の皆さんに支持を頂いた政策を結実させるべく、また、皆さんにその進捗を報告すべく、戦い抜いた手塚よしおと少年隊が戻ってきた。車中でのちいさな“熱戦”の終焉は、日本に本格的な夏の到来を予感していた。

秘書日記

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