衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2009年4月27日「3度目の春」富川知子

 ゴールデンウィークを目前に控えた初夏の日差し眩しい日曜日。事務所スタッフ、地元区議団、学生ボランティアなど、関係者総出のポスター貼り大会が行われます。
 そのために久し振りにクローゼットから引っ張り出したパンツスーツに袖を通しながら思いを馳せる…。2年前のあの春を。初めて手塚よしおに声をかけられた時のこと…。今でも鮮明に覚えています。
 当時、国民新党の公認を得て目黒区議選に挑戦中だった私が、選挙戦終盤になっても出口の見えないトンネルから一向に抜け出せない中、破れかぶれで雨の学芸大学商店街をマイクを持って練り歩いていると、私の前にスーっと黒い影…。
 1台の黒塗り高級車「リンカーン」が止まり、スモークの貼られた後部座席から出てきたのはロバートデニーロ扮するアルカポネさながらの手塚よしお。
「あ、ポスターでよく見る人だっ…」
何を言われるのかとドキドキしていると、
「あのねー、あなた。こんな時間に商店街で桃太郎やっても意味ないよ。もっとよく考えて選挙運動しなさいね」
と一言。
「はい。スミマセン」
と、なぜか涙目の私。
「まぁ、頑張ってね」
と、呆然と立ち尽くす私に言い残し、リンカーンは颯爽と走り去っていきました。
 今思えば、リンカーンに見えた車は、手塚の愛車トヨタ・ファンカーゴだし、あれほど凛々しく見えたボディーガード兼運転手が土橋秘書だったり…。人間のイメージとは恐ろしいものですが、今では懐かしくも笑えるエピソードです。
 かくして、私の手塚に対するファーストインプレッションはあまり良いものではありませんでしたが、あとになって考えると、手塚なりの優しさで私にアドバイスをくれていたのです。のちに手塚の下で働くことになろうとはまったく予測しなかった私が、手塚よしお事務所に入った詳しい経緯は「秘書日記」のバックナンバーにてご覧になれます。
 とにかく前述にも記した通り、強面の手塚ですから、ポスターや街頭演説だけではなかなか本当のキャラが伝わらないはずです。
 愛息・寅仁朗との入浴や、愛犬のトイプードル・権之助の散歩を日課としていたり、最近は「安土城」築城を一番の楽しみにしていて、男のロマンだと写メールで撮った築城中のミニ安土城を、私たちにも嬉しそうによく見せてくれたり。時にはアゴを突き出し、伊藤悠都議のものまねをやってスタッフを笑わせてくれたり、政界随一の野球通だったりもします。
 そんな手塚よしおの一面を、有権者の何割の人たちが想像できるでしょうか。
 年に何回かのサイクルでやってくるこの「秘書日記」に、毎回頭を抱えている私ですが、この日記を読んで、少しでも政治家に対する偏見をなくしてもらえれば良いなと思って書いています。
 ようやく私にもかわいい後輩秘書ができて、秘書歴3年目を迎えようとしています。いまだに土橋秘書に怒鳴られることもありますが、憧れの永田町ガールへの道をしっかりと邁進していきたいと思います。
 が、冒頭にご紹介したポスター貼り大会の私の戦績はたったの3枚。まだまだ道のりは険しそうです。

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