衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2003年3月17日 「親友の帰国」岡本文夫

 昨年の12月に、長らく会っていなかった親友から嬉しい電話連絡を貰いました。彼は全日本学生柔道選手権の元覇者の柔道七段。ただ好きなだけのヘナチョコ柔道マンの私と違って、世界へ出しても通用する立派な柔道専門家です。大学卒業後、柔道指導者の道を選んだ彼は講道館国際部から世界各国へ派遣されておりましたが、今回は4年間のマダガスカル共和国での指導を終えての帰国です。
 4年ぶりの再会は、酒豪の彼のペースで杯が進み、ふと気がつけば焼酎の空ボトルが2本転がっていました。酒に弱い私は、そのお陰で翌日の土曜日は夕方まで殆ど死んでおりました。
 「へー、手塚さんの秘書をしておられるんですか・・」
 ビジネスマンから手塚さんの秘書へ。私のこの4年間の変貌に、彼は驚くとともに、親分の手塚に好意と関心を抱いてくれた様子。幹事長タイプの素晴らしい政治家だという私の説明に、直ちに後援会への入会を快諾してくれました。
 さて、秘書の私としては親友を親分に会わせたくて仕方がないのは当然です。
 しかし、親友に議員会館まで来て貰って手塚に紹介しようと考えた私は、手塚に叱られました。後援会に入会して頂いた方には、自分の方からお礼のご挨拶に出掛けるのが礼儀だというのが手塚の考え方です。
 問題は手塚の多忙さです。朝の駅頭演説に始まる手塚の過密スケジュールの中に、築地の親友の事務所まで出掛ける予定を組み込むのは至難の技です。
 そこで、私は考えました。親友と赤坂あたりで飲んでいれば、夜も忙しい手塚であっても移動の合間に顔を出して貰うことが出来るかも知れないはずです。
 その日、手塚は夕方まで議院運営委員会の打ち合わせに出席して、夜には二つの会合に出席することになっておりました。一計を案じた私は、手塚が移動する道筋に当たるある飲み屋に親友を呼び出して一杯飲み始めていました。
 「今夜は驚くことがあるかも知れないよ。」「へえ、何ですか?」
 飲み始めて暫く過ぎた頃、何が起こるのかといぶかる親友の前に手塚が挨拶に現れました。移動の合間を見ての10分ほどの合流でしたが、親友は勿論大感激。
 「大忙しのはずの手塚さんが義理堅くも挨拶に顔を出してくれましたね。」
 親分と親友の挨拶を実現出来て、安心した私はその夜も午前様をして女房に叱られたのは言うまでもありません。

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