衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2004年6月28日 「沈黙の要塞」中村

 照り付ける陽射し、ほとばしる汗。24日に公示となった夏の参議院選挙は序盤戦。風と共に運ばれてくる候補者の名前を呼ぶ街宣車の微かな音も、そろそろ耳に馴染んで日常の喧騒に溶け込み始めています。各候補者は連日手が腫れるほどに握手を重ね、応援に駆け付けた政治家は十八番を熱唱するが如くマイクを握り締め、若いスタッフや学生ボランティアはその体には収まりきらない情熱を溢れさせながらビラを撒いています。
 要するに全国各地で「熱い闘い」が繰り広げられているのです。しかしハイテンションな熱気の裏で、その影響を真正面から受けているのが国会周辺、特に議員会館です。150日間の通常国会が終わりを告げ、地元に帰る議員たちを次々と吐き出した建物は、部活と補修の生徒だけが登校する夏休みの学校のような静けさに包まれ、歩く靴音が階下まで響いてくるほどであります。手塚も、地元に戻ったといっても国会から30分ほどの距離ではありますが、党の国民運動委員長代理として日本各地へ応援に飛び、候補者の選対事務局長として青山に腰をすえ、議員会館からはずいぶんと足が遠退いています。とはいえ世間が我々同様に戦闘体制、非常事態になっているわけではないので、電話も鳴ればファックスだって送られてきますし、メールだって届きます。ゆえに、多分同じ境遇であろう他事務所の秘書さんたち数人と共に、沈黙の議員会館に立て篭っております。人質のいない立て篭り犯は、議員がいないとの理由なのか、切られているクーラーの電源だけはちゃんと入れて欲しいとの要求を掲げて、立て篭っております。選挙の熱とは全く違う暑さを噛み締めながら・・・。
 さて、衆議院よりも長い17日間の参議院選挙はまだまだ始まったばかりではありますが、ボランティアの流した汗は、最終日には何リットルになるのでしょうか。投票日に流される歓喜の涙をも合わせると、到底計り知れません。その汗が最高の結果を呼ぶことは間違いのない事実でありますが、腕が抜けるほどの万歳を終えたあとは、有権者にお約束した公約を果たすため、いざ政治家としての新しい6年がスタートします。二大政党制の確立、年金問題、好材料に恵まれた民進党がどれほど議席を伸ばすかはまだ分かりませんが、沈黙の要塞は志溢れる議員の皆さんが帰ってくるのを、アゴが外れるほど大口を開けて待っております。「皆早く帰っておいで~」

秘書日記

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