息詰まる投手戦に目が離せなかった日本シリーズも、最後は底力でソフトバンクが中日をねじ伏せ日本一に。歓喜する選手とともにビールかけをし、大はしゃぎする孫オーナーと、それとは対照的に胴上げの際も選手の輪に入らずベンチサイドから温かく見守る王会長が私の目には印象的に映りました。
思い返せば、王さんが現在御家騒動の渦中にある在京球団と決別し、福岡に移ったのが16年前。当時、高校生だった私には「世界の王」「巨人の王」がなぜダイエーというチームに?という気持ちが強くありました。
監督就任当初は成績がふるわず、ファンから罵倒され、「卵事件」なんてのもあったと記憶しています。
しかし、今から考えれば、王さんはきっとこのままでは野球界がダメになってしまう。だからこそ、地域密着型の新しいプロ野球のカタチを創り出そうとしたのかもしれません。
あれから数年、日本ハムが北海道へ、楽天が宮城へ、それぞれが地域密着プロ野球団としてに成功を納めています。そして横浜も場所は変えずとも方向性は一緒であろうと思います。これはプロ野球界にとって、そしてプロ野球ファンにとって王さんの差し伸べた光明の一手であったのだと思います。
某新聞社主筆をプロ野球界のドン(頭領)と呼ぶ方もいるようですが、私は王さんのような先見性を持ち、実行力が伴っている方をそう呼ぶべきだと思います。
一方、政治の世界に目を向ければ、アメリカのオバマ大統領のようなスーパースター誕生物語とは行きませんでしたが、事前のマスコミ報道で不利が伝えられていた野田さんがどじょう演説で劇的な大逆転勝利を収めたのが3ヵ月前。
難題山積の日本という国家の在り方が問われている今、国のカタチや方向性を含めて転換期の舵取りというのは難しい政治決断の連続と思います。しかし、この国家という大きな家を、再生すべく、一つ一つ政策という名の梁で、野田大棟梁が将来に向けそこは志操堅固、リーダーシップを発揮しながら、新しい家のカタチを造っていただけるものと確信しています。
中国の古くからの言葉で
「どんなことでも10年続けることは偉大なり。20年続けば恐るべし。30年にして歴史になる」
というのがあります。
手塚も来年で政治活動20年目。本人がこのことをどう思っているかは、今週の「夜明けの会」のお楽しみとして、私見ではありますが、この節目の年に総理補佐官という重責にあるのも、何かの縁と感じます。
なかなか、20年来続けてきた街頭活動をコンスタントに出来ないというストレスもあるようですが、そんな環境も意気に感じて仕事にあたっているのではないかと思います。
そんな大棟梁補佐官を支えるべく、私も引続きコツコツと努力して参ります。今年、お世話になりました皆様すべてに感謝すると同時に来年がさらに良い年であるよう祈念し、私の今年最後の秘書日記とさせていただきます。