衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2006年6月12日 「天網恢恢(テンモウカイカイ)-天道は厳正という意」田浦貴明

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 どんよりとした空気が、そこにはあった。誰に見られるということもなく、ネズミが一匹、走っている。何の目的もなく薄暗い下水道を、電光石火、縦横無尽に駆け巡る。しかし、回し車よろしく、倦怠感。何ともいえない虚無が、ネズミを襲っていた。そこでネズミは、地上に出た。危険ではあるが、あの閉塞感に満ち溢れた下水道より、いくらか希望が持てた。
 夕闇せまる街並みは、喧騒につつまれ、ネズミの存在はより一層小さなものになった。その眩しさにうっかりしていると、車に轢かれ、猫に襲われる。道路の脇を通るたび、路地裏に入るたび、戦慄が走った。ネズミは己の存在の卑小さを嘆き、天を睨んだ。嗚呼、何故自分は小さいのだ、こんなにも世の中は広いというのに…。
 ビチャ!ビチャッ!!ドーーー!空が涙を流し始めた。人々の動きがさらに慌しくなる。ネズミは地下に再び帰ろうかと考えたが、この騒ぎがむしろ興味深く、じっと屋根の下にいた。とりあえず、車につぶされる不安も、猫の餌になる心配もなく、ただぼんやりとしている。するとそこで、巣に集うアリが目に映った。アリは列をなし、餌を運んでいる。乱されても、乱されても、筋ができる。純朴なアリは、自分より小さかった。
 風は吹いていたが、雨が小降りになってきた。遠くの空は晴れ間が広がっている。ネズミはがむしゃらに走り出していた。そんなネズミを、じっと見つめている影。哀れに思ったのか、その影は、そっとネズミに手を差し伸べた。
 手塚の片腕松田哲也の、あたたかい手であった。
 松田はネズミを手塚に預けることにした。ネズミにもっと新しい世界を見せるために。手塚は喜び、ネズミを育てることにした。手塚事務所は、ネズミだろうが学生だろうが、飛び込みの新人だろうが、育てる。とにかく育てる。
 ネズミの目に、澄み渡った空が広がっている。雨が、あたかも一つの季節の扉を開いたかのようだった。
 はじめまして、野田佳彦事務所からやって参りました、ドブネズミこと田浦貴明と申します。
 雨上がり千葉7区、目に溜まった汗と涙が、眩しい太陽の光に照らされているところを、松田秘書に拾っていただきました。陽が再び沈んでも、汗と涙が乾いても、輝く目を持ち続けていく、これが私の目標です。目黒・世田谷の一人でも多くの方々にお会いし、勉強させていただきます。ビラやポスターを使って、手塚の政策、人物をお伝えしに参ります。どうかネズミ捕りなどをしかけたり、猫さんを使って追っ払ったりしないで下さいませ(笑)。
 本当に絵に描いたような未熟者でございます。皆様、ご指導ご鞭撻賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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