衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2022年6月2日「夏の日の2022」土橋雄宇

 政局は参院選を契機に動く、これは政界のひとつの常識です。
 2005年9月の郵政選挙で大惨敗を喫した民主党が、2009年8月の政権交代選挙で大勝利を収めるに至った、その最大かつ決定的なターニングポイントとなったのは2007年7月の参院選でした。当時の小沢一郎代表の下で、民主党は改選数121議席の過半数に迫る60議席を獲得。参議院で堂々たる「ねじれ」を作り出し、第1次安倍晋三内閣の退陣、そしてその後の政権獲得へと繋がっていきました。
 まだ20代だった私も、テンガロンハットがトレードマークだった、とある全国比例候補の選対にどっぷりと浸かり、手塚のお供で全国を飛び回った楽しい思い出があります。国民の税金を食い物にして利権構造の中でコンクリートにお金を注ぎ込み、人への投資を疎かにしてきた古き悪しき自民党を今こそ倒す、そんな高揚感や充実感に包まれたワクワクする時期でした。有権者の期待や付託に真正面から応え、新しい時代を創造していくのは自分たちだという強烈な自負に突き動かされていた季節でもありました。
 あれから15年。その参院選が、今年もいよいよ目前に迫ってきました。ウクライナでは大勢の人が殺され、日本社会には閉塞感がどこかしら漂い、自分たちが豊かであるようなないような、満たされているようなそうでもないような、不確かさばかりが強調されるような時代に、政治の役割は増しているようなそうでもないような、捉えどころのない不可思議な社会状況が続きます。目の前の生活に困り苦しむ人が確実にいる一方で、派手なマネーゲームのニュースも毎日のように目にするなど、アンバランスなことだらけの世の中に理不尽ささえ覚えます。
 私たち立憲民主党は、この夏、何を訴えていくのか。まずは「政治は困っている人・社会で弱い立場にある人のためにあるべきだ」という、時たま手塚が街頭で口にする大事な大事な基本姿勢を、ここで再び確認したいと思います。おかしなことをおかしいと言い、長いものに決して巻かれない。時に天邪鬼のように目の前にあるものを疑い、自分たちの志を曲げることなく、前へ前へ進んで行く。私たちは、そんな痩せ我慢の姿勢を決して失わないようにするべきでしょう。
 この2022年の夏に、私たちが大きな地殻変動を起こすのはなかなか難しいかもしれません。それでもそのきっかけをほんの僅かでも掴み取る、小さな小さな端緒を見つける夏にしたい、10年後に振り返った時、あの「夏の日の2022」がターニングポイントだったのかもしれないね、と思えるような戦いにしなくてはなりません。
 来春の統一地方選挙を山の向こうにしっかりと見据えながら、東京都連で共に戦う先輩・後輩・仲間たちと一緒に、まずはここ東京選挙区で蓮舫さん・松尾あきひろさん両名の勝利へ向けて、手塚事務所一同、微力ながらチカラを尽くしたいと思います。私もさぼらず、コツコツ頑張ります。

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