衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(目黒・世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2022年11月1日「海」細貝 悠

 夜明け前。あたりがまったく見えない暗闇の中、漁港に人が集まる。コンビニで買ったホットコーヒーを飲み干し、乗ってきた車のドアを開け、足を地面に差し出す。そこには普段感じない鼻をつく潮の風と、身体を縮こませ肩に少し力が入る寒さがある。平静を装い、道具が置いてある後方のドアへ足をすって歩くが、意識は周りの幾人かのほうに向いている。荷台には用意してきた猛々しい文字が書かれている自慢の道具達が並べてあり、一点一点を見つめると胸に空気が入り、喉を通って口から出る。これらがあればきっと大丈夫。
 その一本槍ともいえる道具達を抱え、受付を済ませていざ振り向くと、近くの山肌がうっすらと見えてきた明るさの中で、煌々と明るく異様な眩しさを放っている船が構えている。既に海千山千を越えてきた猛者が乗船しており、自分の準備を黙々としている。決してお互いを見て喋ることはないが「俺が一番の大物を手に入れてやる」、「あいつより、私の方が上だろう」と澄み切った空気に想いが交じる。
 不思議に思う。生きてきた人生の範疇では想像出来ないこの途方もなく広大な海で、船長は狙った獲物を乗船者に釣らせる。それは船長が今まで得てきた知見、経験、ないしは整えてきた環境があるからこそで、大きな成果は決して一人では手にできない。ただ共にしている仲間内で僅かばかりの気遣い、努力の差で船上での結果が変わる。
 全員の準備が整い、唸りに近いエンジン音をあげて船は動き始める。目を細める程の突き抜ける風と船首が下がった際に飛んでくる水しぶきを受けながら、白ばみかけている遠い水平線を見つめる。幾ばくかの時間が経ち、船の速度が弱まり、永遠とも思える大海原の一点にとまる。船長が号令をかけると、各々が用意してきた竿を出し、渾身一滴の仕掛けを底に落とし、あとは並々ならぬ集中と不断なる尽力だけ。
 そして、その時は突然やってくる。グインと竿先が下がり、気を許すとそのまま手から持っていかれてしまうような力で引っ張られる。瞬時に世界は己と細い糸の先にいる獲物だけになり、焦る気持ちを抑えたくとも完全には抑えられない。無我夢中で糸を手繰り寄せているといつしか水面に姿が見え始め、気づくと船の上でそれは躍っている。
 その後も船長は各ポイントへ舵を取り続け、場所場所で功を手にさせ、船は帰港する。道中椅子に深く腰掛け、船べりに脚をかけ、日が昇り朝より暖かくなった風を受けながら、海の偉大さと、釣らせてくれた船長に感謝して、ああ、ここに来てよかった、ありがとうございましたと心胆に憶える。港が見えると、今まで無理をしていたと言わんばかりに身体がメッセージを送ってくる。船を降り、土を踏み締めた瞬間全てが後ろに過ぎるが、港では次の出船準備が始まっている。
 現在、手塚仁雄事務所では、来年4月に行われる統一地方選挙へ向けた準備が進められています。街中にも手塚代議士と各区議・各候補予定者との2連ポスターが貼られ始めました。世田谷区・目黒区ではそれぞれの大志を抱く候補予定者が多数そろい、私は地元事務所を預かる秘書として、各地域を一緒に回っています。また、自分自身の目黒区議選への挑戦もすでに発表になっており、これからの半年はまさに粉骨砕身の覚悟で日々邁進していく所存です。皆様どうか引き続きのご指導をよろしくお願いいたします。
 来春の決戦へ、環境はすべて整いました。あとは集中と尽力のみです。船に乗った全員が素晴らしい成果を出せると信じて。

秘書日記

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