衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2020年7月7日「よーい、どんっ!」渡辺智士

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 朝から晩まで、駒場から自由が丘まで、動き回り続けた目黒区長選挙も3ヵ月前の話。
 街中へ貼りつけていた目黒区長選用のポスターを一掃し、今秋とも噂される解散総選挙に向け、「分断と闘う政治」と大書きした手塚のあらたなポスターへと貼替を終えた6月上旬。地元事務所としてはようやく一息つけるかと思った矢先に、
「今週、都知事選用のポスターが届きますので、対応よろしくお願いします」
と、D秘書からの突然の電話。
うっすら覚悟はしていたものの、正直、それは運動会の徒競走のピストル音に聞こえました。
 都知事選などの大型選挙は、一般に「後出しじゃんけん」が有利と言われることがよくあります。後出しじゃんけんとは、知名度のある有力候補が、候補者がある程度出揃ってから、立候補を表明するというものです。
 なぜ後出しじゃんけんが有利かと言えば、選挙までの期間が詰まっていれば詰まっているほど、マスコミがより注目し、メディアへの取り上げ方が大きくなるからだとも言われています。
 今回の知事選のケースで言えば、水面下で様々な政治関係者が蠢き、他の陣営の出方や戦略にアンテナを張り巡らし、折衝や交渉にあたり、また自らの陣営の戦略に頭を悩ます、そして各党の候補者擁立があらかた煮詰まったのがタイミングが、この6月上旬でした。
 実際のところ、候補者が誰になるかという政治的に物騒な話は、地元事務所の一兵卒の耳には届くことはないのですが、このような大型選挙は短期決戦になるという心構えをしておくのが常道。いざ選挙となれば、ポスターの貼替、政策チラシのポスティング、駅頭活動の日程調整に公選ハガキや電話かけの準備と、次から次へとベルトコンベアに載せられた大量のミッションが押し寄せてくる中で、限られた時間、そして限られたマンパワーをいかにうまく配置し、最大限にできることを模索します。
 そんな短期決戦も、結果は小池百合子都知事の圧勝という形で終わりました。コロナ禍のなかにおいて都民が変化を嫌ったのがひとつの理由かと思いますが、都議補選の結果を併せて考えれば、実質的に小池知事を応援していた自民党と公明党の底堅い支持層を見せつけられた思いでいっぱいです。
 こんな選挙の結果が出てしまうと、メディアを中心に永田町にやはり解散風は強くなるばかりと言ったところなのでしょう。また、大きなピストル音が鳴り響く前に、まずは都知事選で貼り替えたポスターを、再び手塚のポスターへ貼り替える日々を過ごしたいと思います。

秘書日記

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