衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2008年9月22日「THE POINT OF NO RETURN―インターン日記1」 安部綾華

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 大学入学がつい最近の出来事のように思えるくらい、あっという間に過ぎて行った1年次。過去にクラブ活動によって予想外に大幅な時間を取られてしまったこともあり、幼い頃から続けているお稽古ごとや趣味に充てる時間を十分に確保しようと、サークルには入りませんでした。その上、私自身があまり社交的とはいえない性格であるため、当然大学での人間関係は希薄気味で、
「大学楽しい?」
と、人に訊かれる時の“大学”という言葉には、私の場合、イコール“大学の勉強”という意味合いでしかなかったのです。
 やがて成人式を迎え、改めて「大人」という責任ある立場、そして「今」というかけがえのない時を意識し始めた頃。大学生の今だからこそできる、何か社会に関わる活動がしたい、そう漠然と思っていたところ、夏を目前に控えて、慶應義塾大学法学部法律学科2年、安部綾華は今度のインターンに出会いました。
 正直、自分が政治家になりたいなどと思ったことは未だかつてなく、政治家のイメージも「イコール汚職」のようなステレオタイプ的な悪いものだったり、むしろ自分とはあまりにも方向性が違う、遠く離れた異質の存在のように思っていました。
 逆にだからこそ、そんな“離れた場所”を自分の目で、足で、そして頭で確かめたいという気持ちが湧き起こったのだと思います。
 実際に1ヵ月半程お世話になってみて思ったのが、まず
「ここの事務所は家族みたいだ」
ということ。来る前に想像していた事務所というのは
「超効率重視、超多忙、鈍重人間お断り」
みたいな感じで、私のようなトロ子はしょっちゅう怒られて、そのうちクビになり、果てはインターンを主催する学生団体さんに泣きつく羽目になるのでは…などと情けない妄想に奔ってしまうくらい、コワイ雰囲気を想像していました。
 それが、インターンが始まってみると、秘書さんやスタッフの方々を含め、皆が各々の仕事を自分のペースできっちりこなしながらも、右も左も分からないインターン生たちへも懇切丁寧に指導してくれました。常識力不足な私が何かと聞き返して確認取ったりする際にも、嫌な顔ひとつせず答えてくれたことには、とても感謝しています。
 と同時に、日本を動かす政治家がこのような家庭的な温かさのある事務所を持っているということに、妙に安心を覚えました。
「案外、政治家は遙か遠くの異世界の住人じゃないのかもしれない」
インターン当初は遠路はるばる感が無きにしも…な私でしたが、次第に政治家というものに親しみを感じるようになり、それからは、以前は見向きもしなかった政治関連のニュースを進んで見るようになりました。我ながら立派な進歩だと思います。
 さて、「ポイント・オブ・ノーリターン」という言葉があります。もとは航空用語で「帰還不能地点」、つまり、飛行機が出発した空港に帰ろうとしても燃料が足りず、戻れなくなる地点のことで、この地点を過ぎると、目的地の空港にひたすら飛び続けるしかないというポイントです。そこから派生して、現在は地球温暖化といった環境問題の分野でも用いられるようになったといいますが、私はこの言葉に「人生の」という枕詞を付けて、自分への戒めとしようと思います。
 …いつか、近い将来に、皆さんと同じように素晴らしい社会づくりの一翼を担えることを願って。

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