衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2005年7月25日 「めざせ秘書日記NO.1」中村公太朗

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 ドメスティックと言えばバイオレンスとセットにされがちな昨今、本来の意は「家族的な」ですから、是か非かで言えばほぼ対岸に位置します。数ある政治家事務所の中でもピカイチのドメスティックを自負する我が手塚事務所では、夏の始まりと年の終りには、暑気払いと忘年会が行われます。極めて内的な行事ですから、代議士と秘書という距離感に反比例して騒ぎが多少大きくなるのも当然といえば当然なのです。普段運転随行をしている私も、この日ばかりは車を置いてきてよいという代議士の優しさに甘え、無礼講というバーリトゥードを目の前にして気合いを入れて臨みます。
 さて、先日も蝉の声に促されて今年の暑気払いが開催されました。大きな円卓でそれこそ家族的にワイワイ出来るからと選ばれた中華料理屋さんには、選挙の疲れ未だ癒えぬ秘書たちが暑気払いと言うより悪魔払いの必要な面持ちで集合したのでありますが、そこは大学教授を持ってして
「彼らを研究すると性善説ならぬ性楽説に自信を持つことが出来る」
と言わしめる秘書軍団ですから、開始1時間後にはテンションも最高潮に達しておりました。
 そんな楽しい会を彩ろうとステキな代議士から、会の事前にみんなで投票を行って半年分の秘書日記の順位をつけて発表しよう、という提案を頂いたのが数年前。しかも1年前には、ビリの人はその作品を椅子の上に立って朗読、という斬新な改革案も修正なく衆議院通過。これには秘書一同、日記に対する緊張感が変わったのは言うまでもありません。プライバシーの問題上、この度はどの作品が朗読されたかは記せませんが、さわやかな作品であってことは確かです。
 ところで今お読み頂き、毎週秘書が代わる代わる書いているこの秘書日記ですが、実はこのHPに載るまでには代議士と五本木に鎮座する鬼の編集長の2人の了承が必要なのです。代議士に自分の日記を読んでもらうにはまず編集長の認可を得なければなりません。そこは何と言ったって代議士より全権を付与され、自身も相当に本を読み込んでいる鬼編集長。HPに面白い日記を載せるため、お茶を入れて差し上げたり肩をお揉みしたりの袖の下作戦にはピクともせずに、提出された日記をバサバサと大鉈で切り捨てます。ですから若さや経験に関係なく秘書なら一様に、日記提出後には発表を待つ受験生となりビクビクです。とはいえ予選通過が目標では本末転倒なのは根拠なく前向きな秘書たちも重々承知で、どうせならと1位の栄誉目指して、日々国語力の向上に励んでおります。大鉈で切られ続けても、家の明かり目指して幾度もガラスに突撃する夏の羽虫のように。
 そんなこんなで半年に一度明暗分かれる秘書日記ではありますが、朗読が終わればそれぞれの反省はアルコールで次の日まで封印し、見事1位に表彰された秘書も、残念ながら椅子のステージで多少の恥をかいた秘書も、結局のところ肩組み合って二次会に向かってしまうとても面白くてドメスティックな事務所なんです。ただ毎週ご愛読頂いている皆さま方には是非とも、表舞台に立つことなく闇へと消えていった実力不足の作品が数多くあることを心の片隅でご理解頂き、そして何とか日の目を浴びた日記に今まで以上の愛着を賜りますれば、駄作も少しは浮かばれるのではないかと考えます。あぁ合掌。

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