衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2016年10月2日 「秋風」渡辺智士

 準備期間を合わせて数ヵ月にも及んだ過酷な参議院選と、その直後に降ってわいた鳥越さんの都知事選。
夏の高校野球期間の阪神タイガースよろしく。ホームグランドである目黒・世田谷を空け、休みなく都内を走り続けた夏。鳴りやまない電話と党本部から送られてくる大量の業務ミッションメール。ひとつこなせばふたつ増えるという、もぐらたたき状態の仕事も、今では良い思い出です。
 終わって1人目黒川沿いを歩いて気づいた穏やかな秋の風。そんなゆったりとした時間の気づきも、海外旅行にでも行ったかのような時差ボケもリオオリンピックパラリンピック観戦のせいだけではないでしょう。
 しかしながら、既に遠のき始めている歴戦の記憶をよそに、秋の風が運んできたのは穏やかな安息ではなく、民進党の代表選でした(笑)。
 まあ、今さらひとつ選挙が増えたからといって、たいしたことはありません。そうです、休まなきゃいいだけなのですから。
 気づけば、事務所の仕事をひとりで担うようになって、早1年半。朝の駅頭演説の準備のため5時半に起床し、夜の運行を終えて帰宅するのは日を跨ぐということもしばしば。
毎日が、きつい、しんどいの連続です。それでも続けるのは自分たちが目指す政治が間違っていないという確信が根底にあるからです。今の政治がこのままでよい訳はありません。けれど、今の野党のもこのままでよい訳もありません。
 だからこそ、今回の代表選は重要だったのです。私たちが推す蓮舫さんが代表にならなければ、この政党はどこ見て政治しているんだということになります。この代表選挙を自民党一強政治への反転攻勢のきっかけとし、来るべき総選挙に備えたいと思います。
「火中の栗を拾う思いで」
 とは野田幹事長が幹事長就任会見で仰った言葉です。きっと、野田さんも蓮舫さんも今の野党がこのままでよいとは微塵も思っていないからこそ、立ち上がったのでしょう。
 私自身も、政治の大先輩方の背中を遠くに見ながら、心新たに、ブレることなく、いまある目標に向け邁進してまいります。
とはいえ、マスコミが吹かせる晩秋の風が来年早々にも解散総選挙を連れてくる予感。また寒い時期の選挙かと嘆息が漏れるところではありますが、まずは束の間の休息の秋を少しだけ謳歌したいと思います。

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