衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2012年5月14日「半休届~運転手はつらいよ~」富川知子

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 よく議員秘書の仕事内容について質問されます。事務所の規模により様々だと思いますが、とある大物議員の事務所などでは、何十人も秘書がいる中で派閥に分かれ、権力闘争が行われているなんて話も聞いたことがあります。またある事務所の話では、まず新米秘書がする仕事といえば、大きなお屋敷で先生の愛犬のお世話だったり、金庫番から日程調整、飛行機の手配や時には代議士のスーツのボタン付けまで多岐にわたりますが、要するに何でもやります。
 数ある仕事の中でも大変なのが代議士の運転。専属の運転手をつける事務所もありますし、1年生議員などは秘書が足りなくてタクシーや電車を使っているようです。
 手塚事務所では基本的には秘書が運転をします。官邸入りしてからは、補佐官車をつけていただいていますのでかなり助かっていますが、朝の駅頭演説や、早朝勉強会の迎え、時には3軒かけもちで回る夜の会合などもあり、自宅に送るまで朝から晩まで代議士と行動を共にするのです。体力的にはもちろん、やはり大切な命も預かっている訳ですから、精神的にも相当に堪える仕事です。
 もちろん運転だけしていればいいという訳でもなく、日中は時より昼寝を挟みながら事務所で他の秘書と同じ業務をこなします。行き先までのルートや、会場の出入り口の確認、高速を使うのか一般道で行った方が早いのかなど、代議士の日程がタイトな時ほど機転を利かせたりとそのセンスが問われる仕事です。また、密室空間にふたりきりですから、疲れている代議士にリラックスしてもらえるようにお気に入りの音楽をかけてみたり、阪神戦の試合状況をチェックしたり、今日は話しかけないでおこうとか、とにかく空気を読むことが大切なのです。夜の会食などでいつ出てくるかわからない代議士を待っているときは、例え朝の6時起きだったとしてもおちおち仮眠もとれません。また、ここぞという時にタイヤがパンクしたり、と運転手にまつわるトラブルは絶えないのです。
 今まで数々の先輩秘書が語ってくれる苦労話は、やはり運転中のエピソードが多いように思います。道を間違えて怒られたとか、寝坊して代議士を国会までタクシー出勤させてしまったとか、朝から中島みゆきの曲をかけて空気を悪くさせてしまったとか。拘束時間が長い上に不規則な運転手業務は、待ち時間をいかに有効に使うかが重要だとも教えてくれました。本を読んだり、勉強したり、締切の迫っている秘書日記を仕上げたり。有効に使いすぎて、お迎えの時間に間に合わなかった先輩秘書もいたようですが…。
 さて、ここまでまるで自分が運転をしてきたかのように書きましたが、実は7人いる秘書のうちペーパードライバー教習に通う名和秘書を除くと、運転をしたことがないのは私だけなのです。運転は男性秘書がやるというイメージがありますが必ずしもそうではありません。左ハンドル専門の友常秘書も、慣れない右ハンドルで伊藤都議の運転をしていますし、議員会館でもしばしば女性秘書が運転しているのを見かけます。
 年々若者の運転免許保有者は減少傾向にあるようですが、若者であった時に免許を取るタイミングを逃した私は積年の課題であった自動車学校に通うことにしました。学校まで徒歩1分という立地の中で取らなければもう一生無理だと思い、一念発起し2月からの週末とこのゴールデンウイークをほぼ費やしなんとか無事に卒業できました。残すは鮫洲試験場での筆記試験のみです。
 連休には関越自動車道で大きなバス事故がありました。このところ不幸な交通事故のニュースが多いようですが、いつまでも初心を忘れずに安全運転を心がけたいと思っています。
 きっと代議士は不安でしょうが、いつか私が運転手をする日が来るかも知れません。その時までに、青葉台事務所のフリードや、エブリで渡辺秘書に特訓してもらいます。
 ところで先週、野田総理も免許の更新に行ったそうです。時の総理ですら特権はなく、公務の合間に神田免許センターで手続きをしています。同じく鮫洲試験場も平日のみの実施だそうですので、私も平日の午前中にお休みをいただきたく、最後になりましたがこの場を借りて代議士に陳情させていただきたいと思います。

秘書日記

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