衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2004年8月2日 「不始末日記」岡本文夫

 観測史上最高気温を更新したとか、記録的豪雨による大規模水害があったとか、今年の夏は世界的な異常気象に見舞われています。もちろん我が手塚事務所も…。
 五本木事務所では、年代物の空調機がこの猛暑に負けたのか、ついにパンクしてしまいました。電気屋さんに相談しても、
「こりゃ寿命ですよ。もうこの機種の部品製造してないんです」
とのつれない返事。その結果、室外機にショボショボと散水して、扇風機で風を送りながら、暖房機と化した空調機をだましだまし回しておりました。
 運命のその日、午前中に国会事務所でのミーティングを終え、昼頃に五本木事務所に帰ってきた一行は入り口で立ち尽くしました。ナ、何と!事務所が冠水しているではありませんか!参議院選挙で配布したマニフェストなどの使い残りやOA機器のコード類は、水浸しのグチャグチャの有様。水に揺れる手塚の名刺が涼しげで、なんて和んでいる場合ではありません。
「何だ!何だ!こりゃ!?」
一瞬の呆然の後、原因と犯人に考えが及んだ瞬間、私は消え入りたくなりました…。
 前夜、最後に事務所を出たのは私だったのです。消灯はしたものの水道の蛇口を閉め忘れ、事務所の床に向かって散水していたのです。事務所が海になるのは当たり前です。重大責任を感じて、雑巾で吸水してバケツに絞る作業に取りかかった私に、同僚たちの冷たい罵声が集中しました。
「ダメダメ!そんなんじゃ2日間も掛かります!」
秦秘書と蓮秘書は、覚悟を決めてズボンをまくりあげ、裸足になって、水のかい出しにかかりました。モップと塵取りを使って、奥から玄関へ水の掃き出しリレーです。井上秘書から蓮秘書へ、蓮秘書から秦秘書へ。私も雑巾を放り出して、リレー作戦に加わったのは言うまでもありません。新潟・北陸の災害に思いを馳せ、こんなときこそ自衛隊と勝手な要求を時の政府に突きつけたいという欲求がふくらみ始めた頃、どうにか水を掃き出し終え、やっと一段落。
 と、同時にみんなは空腹に気がつきました。せめてもの申し訳に昼飯をご馳走しようとの提案には、さらに厳しい同僚たちの声。
「ダメです!そんなアラブ的な発想は!」
「ホントに反省してるんですか?」
数時間に及んだ事務所を挙げての必死の応急対応で一応の復旧は見たものの、同僚に掛けてしまった迷惑は甚大なものでした。午後に予定されていたタウンミーティング案内のためのポスティングは勿論つぶれてしまいましたし、翌朝の駅頭演説のためのスピーカー充電をするために、秦秘書は機材を自宅に持ち帰えらざるを得ませんでした。
 浸水したカーペットの張替えの弁償くらいでは済まない大失策への反省から、自宅謹慎するべきか、事務所の暑気払いの費用を負担することでご勘弁頂くべきかと、あれこれ思案中でもありす。普段でも事務所の中では大人しくしている私ですが、この夏はさらに大人しくしていることに決めました。
 一方、優しい手塚はこの事故を奇貨として、緊急特例措置として、事故再発防止のために新型空調機の購入を決心してくれました。
 皆様、まだまだ熱暑や台風の続くこの夏。くれぐれも火の元には…、もとい、人災にはご注意下さい。これが私が書く最後の「秘書日記」にならないことを祈りつつ…。

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