2023年8月8日 内野席「ミュージカル」細貝 悠

　舞台に立ち、ライトに照らされ、先は見えない。波状に広がる白い光の向こうから、これから何がおこなわれ、何を魅せてくれるのか、期待と疑いの視線が身体を突き通す。それを受けるように、目を開き、胸を張り、腕を広げ、手に汗をかきながらも、震える空気を肺に入れ、恐る恐る口をあける。幕が下りた際に聴こえるのは、拍手か、ため息か。
　私は４月の目黒区議会議員選挙で、皆様のおかげでなんとか当選させて頂きました。定数36で35番目の当選。226,570人のうち1,540人もの方が「細貝悠」と書いて下さりました。ご信託頂いた方、目黒区民279,626人、そして支えていただいた方への感謝を忘れずに、議会で働きます。
　演者が舞台で熱い言葉、エナジーを伝えたくとも、誰かの支えなしでは成り立ちません。役を演じるには、プロデューサー、演出家、劇作家、舞台監督、大道具、小道具、照明、音響、メイク、衣装、振り付け、広報、受付、多くの力が必要です。私は幸運にも様々な人にお力添え頂きました。私の人生に関わって頂いた全ての方へ、厚く御礼申し上げます。
　今回選挙という舞台に立たせて頂きましたが、時と場所によっては自分が照明、音響、受付などの裏方の場合もあります。そもそも自分が役者だと思っていても、他の方から見たら小道具や、広報かもしれません。ただそれぞれが自分の役回りを全うすることによって光の向こう側に、言葉が、想いが、熱が伝わります。
　衆院小選挙区の改定に伴い、目黒で生まれ育ち約30年間政治活動をしてきた手塚仁雄衆院議員が目黒区を離れ、世田谷区南東部を選挙区とした新東京５区の総支部長となりました。目黒区は大田区の北西部と合わさった新東京26区となりましたが、今後も西崎翔都議会議員と共に、手塚さんの培ってきた政治文化を絶やさず、地域のために活動していきます。そして頂いたご恩にいつかお返しできる日が来ると信じて、目の前のことに地道に取り組んで参ります。