衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2009年1月5日 外野席「器について」中村公太朗

 年越しのソバを江戸前にたぐりながら、その風味豊かなトグロを受け止める茶碗に思いを馳せてみた。
 皿、グラス、丼ぶり、この世に様々な器があるけれど、現在自分の器は一体どんな形をしてるんだろか。
 区議会議員として約2年経過をして、それなりに闘ったり、それなりに馴染んでみたりしたものの、果たしてヒトとしての器は成長できてるんだろか。
 先天的な器量は人並み外れてオソマツとの自覚がある分だけ、後天的な成長を意識し、数えきれない多くの方々に育てて頂いた。
 学生生活においての師だけを抽出してみても、その効はテキメンだと思う。
 小学校のS先生は毎日サングラスをかけて二日酔いで授業に登場する人だったけれど、僕らの目線で話をし、大人との壁をなくしてくれた。お猪口から紙コップに成長できた気がする。
 中学校のM先生は親父の同級生で、少し気まずかったけれど、時に厳しく時に優しく、友達家族を含むヒトへの接し方を教えてくれた。きっと紙コップから湯呑くらいになれたんじゃなかろうか。
 高校のK先生は苦しいがつく程の堅い真面目な人だったけれど、よからぬ道を欲する僕を忍耐強く諭してくれた。今となっては感謝してもし切れない。やっと先天的ハンデを乗り越えコーヒーカップになったのはこの頃だろうか。
 そして大学3年で手塚さんに巡り合った。年初めの日輪をおでこ一杯に照り返しながら今更提灯を持つつもりもないけれど、天下の手塚焼は国宝指定を受けても驚かない名器だと心底思う。この目標は高い。いや、器としては深い。底が見えないし、未だに広がりつつ深まりつつあるんだから目指す者にとっては始末に負えない。
ほとんどのことは言うに及ばずだが、政治スタンス・政治信念ひとつ取ってみても、選挙カーは使うつもりないし、企業献金くれる会社なんてどこにもないからいいけど、駅頭演説16年ははっきり言って想像を絶する。そりゃ自分も政治家の端くれとして活動している以上、やってやる!と決意や覚悟はするけど、この季節の毎朝の冷え込みが尚更自信を奪っていく。まぁ本人も10年20年やるぞと意気込んで2年目を迎えたわけじゃないだろうから、要は目の前にある一歩を妥協せずに確実に進むことが、将来人に偉業と思わせる道になって行くんだろう。
これまで様々な場面で時々に高い背中を追い続けられたことが唯一最大の幸運で、今年もしっかりと精進しようと年頭に心に刻む。
 言うまでもなく、この世に同じ器は2つと存在しないんだから、背伸びせずゆっくりと自分の器を温めよう。育てよう。
 ナンバー碗にならなくてもいい、オンリー碗を目指して。人々の涙を受け止めてこぼさない深さ目指して。願わくばなるべく早く、ソフイフウツワニワタシハナリタイ。

内野席・外野席

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