衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2005年4月17日 内野席「いつもお側に」伊藤 悠

ようやく今日の仕事が終わった・・・。ご主人が玄関の鍵を回す。靴を脱ぐ。スーツの中から、小銭、議員バッジ、日程表、本日もらった名刺が下駄箱の上で次々に解放されていく。次は僕の番だ。人間ならば、入浴のときなのかもしれない。ようやく僕は解放されて、小さく「ピッ」とため息を漏らす。ああ気持ちいい。ようやく終わった。朝まで休ませてもらおう。
今朝も早かった。ご主人の朝はいつも早い。僕をつくった人は、2年は生きられるって言っていたけど、この分だと1年ももたないかもしれないと思う。ご主人は朝が早くて夜が遅い。おまけに使用頻度がやたらと高いから僕はいつも仕事に追われてる。でも、面白いことがある。僕の仕事は今を伝える仕事で、このご主人は今を生きている人だから、伝える内容がいつも新鮮だ。
今日朝一番のあて先は「伊藤ゆう」で、タイトルは「無題」。内容は「ハッシー、広島3区で公認決まったぞ」だったかな。
その返信が「ありがとうございます。本人も喜んでいました」だったから、どうやら衆議院の次期公認候補者調整のことらしい。そういえば昨夜は玄葉光一郎民進党選挙対策委員長と話していたし、僕のアドレス帳では「ハッシー」は「橋本博明」で「秘書」分類で登録されているから、ご主人の秘書をしていた伊藤ゆうの仲間だったのかもしれない。
もちろん、もっとすごいのは民進党の代表クラスだ。ビックリしたのは、ご主人と高知に出かけた今月9日の夜だったね。着信のディスプレーは「菅直人」。かけてきた人にもビックリなら、その時間が夜の10時過ぎだからさらにビックリだった。さすがにご主人も改まった口調で話していたね。
「はい、はい、今からですね。すぐに伺います」
えっ、こんな時間にどこに行くの?正直もうそろそろ今日の仕事から解放されるかと思っていたんだ。僕はたたまれて胸にしまわれたから、一体どこに向かっているのか分からなかったけど、着いたら居酒屋で、目の前に酔っ払った菅さんが一人でいるんだよ。夜の10時の高知の居酒屋に。何で高知に2人がいたかは、僕がいつも送っている「独り言」を読んでね。
それで、会話を聞いていたわけ。内容はご主人に知られたら大変だから言えないけど、菅さんがご主人の仕事ぶり、特に都議選対策のことをねぎらってくれていたみたい。あまり呂律がまわってなくてよく分からなかったけど。結局、僕の時計は12時近くになっていた。
そんな忙しいご主人のうれしいところは、ときどき僕の画面をネクタイで拭いてくれるところ。口うるさい伊藤ゆうは「悪い癖だ」って言うけど、僕はこの瞬間が好きでたまならい。僕のこともねぎらってくれてるなって思うんだ。そして最後は卓上ホルダでぐっすりおやすみ。
今日もよく働いた。明日に備えて充電しよう。おやすみなさい。

内野席・外野席

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